「美しい国、日本」の家族像って?


ムラサキツユクサ

 
 安倍内閣教育再生会議野依良治座長)が「子育ての提言」をして話題(問題)になっています。
 「乳幼児期から早寝・早起き・朝ごはん」「赤ちゃんの瞳をのぞきながら子守唄」「母乳で育てる」「授乳中や食事中はテレビをつけない」「あいさつをする、うそをつかないなどの基本を教える」など、教育の基本は家庭にあることを訴えるのを目的にしていますが、その考えのもとになっているのが、高橋史朗 氏(明星大学教授、埼玉県教育委員)の「親学」です。
 提言案は再生会議事務局長の山谷えり子首相補佐官が主導してまとめたものですが、会議では「家庭生活に立ち入りすぎ」「押し付け的だ」として、「親学」の用語使用も見送られました。
 この「親学」のいきつく先は、「男らしさ、女らしさ」や「固定的性別役割分業―男は仕事、女は家事・育児」を肯定する、戦前の伝統的な家父長制家族の再生であり、山谷えり子氏と深くかかわるジェンダー・バッシングがねらいであることは明白です。
 家族とジェンダーをテーマに、1986年から21年間、新座市の東北コミュニティセンターの女性セミナーで学習を重ねてきた「女性セミナー懇談会」(→ここをクリック)では、「いま家族に求められているもの―美しい国、日本の家族像とは?」をテーマに、2007年度の女性セミナーの企画にとりくんでいます。