第1段階(1999〜2001)
●ジェンダー・バッシング
1999年、「男女共同参画社会基本法」が制定され、各地で条例が制定され始めた矢先、2001年ごろから、保守勢力から攻撃が始まりました。
これは、1975年の国連の女性年をきっかけに始まった、世界的な女性の地位向上、男女平等の推進を阻もうとする勢力の動きです。「男は仕事、女は家庭」という、伝統的な男女の性別役割分業観を守ろうとし、そして、社会的・文化的につくられた性=ジェンダーの「男らしさ、女らしさ」を強調しようとするものです。
・東京都教育委員会は「ジェンダー・フリーという用語の使用に関する東京都教育委員会の見解」を発表し、都立学校長宛に文書を通知しました。
ジェンダー・フリーという用語は「誤解と混乱を招くことが考えられるので(意味や主張する内容は、使用する人によりさまざまで、誤解や混乱が生じている)、男女平等教育を推進する上で、今後、この用語を使用しないこととした」。
各学校においては「東京都教育委員会の見解」を十分にふまえ、男女平等教育の指導計画を見直すとともに配慮するように」