平林寺の半僧坊まつり

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4月17日、新緑が美しい新座市平林寺臨済宗の禅寺)で、年1回の半僧坊祭りが行われ、市内ばかりでなく近隣からも4万人もの人たちが集まりました。
境内では午後2時から雅楽が響き渡り、各地から参集した同宗の僧侶たちが、色彩豊かな法衣をまとい、境内の本殿から半僧坊を祭った感応殿までお練りの行列が続きました。

←伊豆殿行列 
       
見ものは、感応殿での僧侶40人による、大般若経600巻の経文を頭上で扇状に大きく開く「転読」で、ろうろうと響き渡る読経の躍動感に感動しました。

あらためて、平林寺が関東地方で名高い古刹としての禅寺の歴史(松平伊豆守信綱が1375年岩槻市に創建、1663年新座市に移築)と、宗教文化の伝統を保持していることを実感させられました。
荘厳な境内の儀式とは違って、門前の大通りには屋台が立ち並び、家族連れの人たちで終日賑わいを見せていました。(新座歴史研究会)